言わずと知れた、日本で一番有名なアザラシ「ゴマちゃん」
誰にでも、子供の頃に夢中になったキャラクターがいるが、私はそれが「ゴマちゃん」だった。
小学一年生の時、少年アシベの漫画を買ってもらってから、すっかりゴマちゃんのファンになり、アニメも毎回わくわくしながら見ていた。
なんといってもあのかわいらしい「キュー」の声…。
子供だった私はとにかくゴマちゃんが欲しくて欲しくて、いつかアシベのようにゴマちゃんを小脇に抱えてみるのが夢だった。
そこで、浅知恵を振り絞って出した答えが、ただのまくらを小脇に抱えることだった。
まくらのふっくら感、サイズともに、あのゴマちゃんに近い気がして、ゴマちゃん(まくら)を抱えて、うちの中をうろうろして遊んでいた。
ゴマちゃんのアニメの途中には、ゴマちゃんのおもちゃのCMがバンバン流れていたのを覚えている。
手を叩けば来るおもちゃ「じたばたゴマちゃん」や、ぬいぐるみに目覚まし時計が内蔵されている「おはようゴマちゃん」。
どれもかわいいけど高そうだし、私にはまくら(ゴマちゃん)がある!!と言い聞かせて楽しく遊んでいた。
そんな矢先…悲劇は起きた
忘れもしない、あの日。
家族とジャスコに食料品の買い出しに行った時、自分より年下の男の子が、なんともかわいいゴマちゃんを抱えていたのだ!!
どうみても市販品。フワフワで大きいゴマちゃん。本物の、かわいいかわいいゴマちゃん。
私は嫉妬と怒りで発狂寸前だった。
しかし、小学1年生のお姉さんがクソガキに嫉妬しているなんて恥ずかしいことだ、というプライドがあったので、必死で冷静を装っていた。なのに、更に燃え上がる嫉妬心、ジワーッと溢れてくる涙。
視線の先には、喉から手が出そうなほど欲しいもっちりやわらかそうなゴマちゃんと、クソガキ。たぶんこの時、親に話しかけられていたと思うが、上の空だったはず…。
ゴマちゃん欲に終止符を打った、ある「ひらめき」
それは、一人でゴマちゃんのことをボーッと考えていた時に、突然降ってきた。
なんていいアイデアなんだ!と身震いしたのを今でも覚えている。
何の変哲もないまくらを、『ある方法』でゴマちゃんに近づける…いや、ゴマちゃんにする方法だ。
ゴマちゃんのフォルムを見ると分かる通り、ゴマちゃんは首もウエストもないボディ。そこにしっぽがちょこんと付いている。
そうだ、しっぽがあればゴマちゃんと同じフォルムになる!!
そう確信した私は、ヘアゴムでまくらの両端を縛った。
するとどうだろう、あら不思議、本物のゴマちゃんと寸分の狂いのないゴマちゃんが完成した。
ある日ふと、虚しくなるまで、このゴマちゃんで遊び倒した。
ゴマちゃん以外のアザラシにもお熱
この後、小学5か6年生ごろにハマったのは、サンリオのダークペンギンこと「バッドばつ丸」。
その中でもとりわけ大好きだったのが、ばつ丸の友達、「グッドはな丸」。
またアザラシだ。
はな丸が好きで、文房具などを買ってもらっては、大切に使っていた気がする。
現在はというと
それから時が流れに流れて、現在令和3年。
ゴマちゃん好きは相変わらずで、数年前に買ったゴマちゃんポーチは今でも大活躍。
そして、3年前に高校時代からの友達にもらったゴマちゃんハンカチ。1匹だけラッピングされていてかわいい。
次回の一時帰国は、またゴマちゃんグッズを色々買いたいなぁ、と計画中。
コロナよ、早く終わってくれー!!