タイ

日本人が知らないタイの小さな村【バーンラックタイ】

こんにちは!タイはプーケット在住のプカ(@phukachan100)です!

ちょっと前に休みを利用して、ずっと前から行きたかったタイのとある村、その名もバーンラックタイ村」へ行ってきました!

日本語で調べても、情報がほとんど出てこない「バーンラックタイ村」。

この村に行く前に、事前にタイ人から言われていたことは、

・夜明けに立ち上る霧を絶対に見逃すな!

・村の奥へ行け!

・お茶の葉のヤム(タイ風ピリ辛サラダ)はとりあえず食っとけ!

の3点でした。

 

バーンラックタイ村とは?

バーンラックタイは、タイ北部のメーホンソーン県にあります。(※行き方はブログの最後に書いてあります※)

この村は標高約1800mに位置し、村全体がタイ文化と中国文化が合わさった、なんとも不思議な雰囲気の村です。

それもそのはず、この村はその昔、中国の内戦で、雲南省から逃れてきた国民党の残留部隊が作った村なのです。

村の真ん中には湖があり、それを取り囲むように中国様式の建物が建てられいます。

すぐ後ろには大自然が広がっており、なんとも澄んだ空気が日頃の疲れを癒してくれます。

外国人観光客にはあまり知られていませんが、最近はSNS映えを狙ったタイ人達がよく訪れる場所になっています。

 

バーンラックタイ村に到着!

田舎道をガタゴトやってくると、目の前に鳥居のようなものが見え、それをくぐると、そこは別世界でした。

まず見えてくるのは広大な茶畑とバンガロー、そしてお土産屋さん。

本当はここ↓に泊まりたかったのですが、タイの連休と重なっていたのもあって、予約しようとしたらすでに満室でした。

↑リーワインルックタイリゾート(Lee Wine Ruk Thai Resort)

このバンガローは、中はシンプルかつ洗練されたデザインで、清潔感あふれるお宿です。

おしゃれなバスタブもあるし、眺めも最高にいいので、次回は絶対ここに泊まりたい!

 

ちなみに私は、旅行前ギリギリで見つけたここ↓に、2泊することに。

グーグルマップで見つけて電話したら、「あいてるよ~!待ってるね~!」と気さくなスタッフ。

一応バンガロー?ですが、シンプルな小屋、といった感じでした(汗

1泊550バーツ(約1930円)でした。

さっそく、村の中を探検です。石畳をどんどん上がっていくと、湖を中心に村全体を眺めることができます。

村の入り口付近には、観光客向けのお土産物屋さんや、ちょっと高級なレストランなどが集まっていますが、奥に行けば行くほど地元民の生活がよく分かるとのことで、2日かけて散歩しました。

 

バーンラックタイに来たらこれ食べて!

さてお昼になったので、腹ごしらえ。

事前情報によると、お茶が名物のバーンラックタイでは、お茶の葉っぱを使ったピリ辛サラダが絶品だそう。

いたるところに村の食堂があるのですが、どこがおいしいのか分からなかったので、とりあえず奥の方にズンズン進んでいき、お客さんが入っている食堂を選びました。

ヤムバイチャー(お茶の葉のピリ辛サラダ)150バーツ(約520円)

お皿いっぱいどっさりきた~!どれどれ、ひとくち…(パク)

ライムの酸味と、シャキシャキ茶葉の旨味と、ほんの少しのほろ苦さが超マッチしててウマー!!

鶏ミンチ、トマト、そしてヤムにかかせないホームデーン(小さい紫玉ねぎ)もたっぷり入っていて食べ応えバッチリ。

そしてお次はこちら!カオソーイ・ユーナン(雲南スタイルのカオソーイ)60バーツ(約210円)

カオソーイといえば、チェンマイ名物のカレー麺ですが、これはパッと見、チェンマイのカオソーイとは全く違います。

チェンマイのカオソーイはココナッツミルクやハーブたっぷりの濃厚なカレースープですが、こちらのカオソーイはクリアスープに、砕いたピーナッツや唐辛子、ニンニクなどをたっぷり入れて食べます。

この雲南スタイルのカオソーイは、ラオス風カオソーイのように透明なスープですが、麺はチェンマイのカオソーイのようにモチッとした卵麺。実に珍しい。

日本人の口によく合う味付けで、スープまで飲み干してしまいました。

小さく切ったポークリブも、ジューシーで美味!

まずは、お腹いっぱい!

チェンマイのカオソーイはこれ↓

 

バーンラックタイは徒歩で探検が楽しい

いったん宿泊先に荷物を置いて、湖とは反対方向に進んでいきます。

どこまでも続く大自然が気持ちいい。

途中で、小さな幼稚園や学校もありました。そして奥にはたくさん民家。

どのうちでも家庭菜園をしていたり、花が咲き乱れていたり。

と、ここで、ミャンマーとの国境が見えてきました。

静かな雰囲気の国境。向こう側にはミャンマー人の女性がバイクに腰掛けてこちらを見ています。

この国境では、高校生ぐらいに見える若いタイ人の軍人さんが、一人で国境を守っていました。話をしてみると、とても優しくてフレンドリー。

ここの国境からは、外国人でもパスポートなしで入れると聞いていたので、少し入ってみてもいいか聞くと、

「普段は入ってミャンマー側でお買い物とかできるんだけど、今はだめなの。本当にごめんね。」と言っていました。謝らなくてもいいのに…優しい軍人さん…(泣

 

夕暮れ時、村は明かりに包まれます。

こちらは村の入り口にある有名なレストラン。大きなティーポットの入り口が目印です。

夕暮れになると、日帰りで来ていた人たちもいなくなり、村全体は静かになります。

外には、泊まりで来ている人たちが散歩したり、湖のほとりでお酒を飲んだり、みんなゆっくり村の夜を楽しんでいます。

 

今回の旅行の目的は、この時期にしか見られない「ある光景」

朝6時過ぎ。厚手のパーカーを着ても震える気温。タイとは思えない肌寒さです。

まだ薄暗い中、湖のほとりにある静かなカフェに来ました。

実は前日の夜、ここで、いかだを予約しておきました。

というのも、今回の旅の最大の目的は、「この時期だけに見られる自然現象」を見るためでした。

6時20分、予約時間ぴったりに、いかだに乗り込みます。

いかだの中のテーブルには、このように熱々のお茶が用意されてありました。

冷えた体にお茶が染みます。この村で飲むお茶は、どうしてこんなにおいしいんだろう…。

そうこうしているうちに、風情のある藁帽子をかぶった男性が、いかだを慣れた手つきで漕ぎ出しました。

いかだは全部で二艘。先に一艘が出発し、静かな湖の上をゆっくり移動します。

そして…気温が一気に下がる夜明け、日の出とともに、湖面に霧が立ち上り始めました。

この後、更にモクモクと霧が上がって来ました。

湖からだけではありません。村全体が、霧に包まれるのです。

明るくなり始めたと思ったら、一気に太陽が昇り、霧が太陽の光をあびてキラキラしています。

明るくなったところで、いかだは元の場所に引き返します。

約45分の貸し切りいかだ(おいしいお茶付き)は、みんなで300バーツ(約1050円)でした。もう大満足!

この幻想的な朝が見られるのは、12月から2月までの間だそうです。

私は休みの関係で11月後半に来たのですが、それでも満足のいく霧が見えました。

12月や1月は、もっと壮大で幻想的な霧が見られるとなると、また戻ってこなきゃ!という気になります。

 

空もだいぶ明るくなってから、朝ごはんを食べに行きました。

今回もまた、適当に入ったお茶屋さん。

フカフカの蒸しマントウと揚げマントウを一つずつと、お茶を注文しました。

マントウには練乳をたっぷりつけていただきます。

お茶を頼むと、どこでも毎回、ちょっとしたお茶請けが出てきます。甘く味付けされたアーモンドやドライフルーツなど、食べて気に入ったら店頭でも買えます。

お昼は、こんなものを食べました。奥にあるのは、キノコの炒め物にカシューナッツをのせたもの。味がしっかり染みこんでいて、ご飯がすすみます。

手前のは、高菜のようなものと鶏ミンチを炒めた物で、半熟の目玉焼きと絡めて食べると思わず「おいしー!」と声が出ました。

バーンラックタイで出会ったかわいい犬たち。どの犬も本当に穏やか。

小さな村なので、1泊でもいいぐらいですが、村全体を探検したい方は2泊がちょうどいいと思います。

村の人たちはとても親切でした。プーケットのようにがつがつした呼び込みや売り込みなど一切なく、「来てくれたのね」と、しずしずお茶を出してくれました。

11月から2月までは、朝と夜は冷え込むので、ちょい厚手のパーカーなどを持参するのがおすすめです。日中のUV対策と、朝夜の冷え込み対策があれば、完璧です。


 


 

バーンラックタイ、ぜひ行ってみてください!

 

バーンラックタイの行き方は?

バーンラックタイは、メーホンソーン県にあります。

メーホンソーン県ってどんな場所?

メーホンソーン県は、タイの北部、チェンマイ県のお隣にある県。メーホンソーンで一番有名な町は「パーイ」別名バックパッカーの聖地と呼ばれています。なんともゆるく平和な雰囲気の町で、タイ人のあいだでは「メーホンソーン県といえばパーイ」と、認識されています。

バンコクから行く場合

2018年に、バンコクからメーホンソーンまでの直行便がノックエアで運航開始したのですが、今現在は、バンコクからメーホンソーンまでの直行便はないとのことです。

また運航される可能性はありますが、今のところ未定です。

なので、ほとんどの人がチェンマイからメーホンソーンへ行きます。

チェンマイから行く場合

・飛行機

Bangkok Airwaysで行く場合

チェンマイ空港からメーホンソーン空港まで30分のフライト。そこから市街地に行き、メーホンソーン生鮮市場前から「バーンラックタイ行き」の乗り合いバスに乗り、約1時間。

Wisdom airways 又は Kan air で行く場合

チェンマイ空港からパーイ空港までセスナ機で30分のフライト。そこからバスターミナルまで行き、バーンラックタイまでミニバンかバスで約2時間半。

・ミニバン

一番ポピュラーな行き方です。

チェンマイバスターミナル2(アーケードバスターミナル)から、毎日朝7時から午後5時まで、1時間おきにパーイ行きのミニバンが運行しています。

料金は片道150バーツで、約3時間ほどでパーイに到着します。

メーホンソーン市内より、パーイへ行く人の方が圧倒的に多いので、まずはパーイまで行き、そこでバーンラックタイ行きのミニバンかバスに乗ることをお勧めします。

・バイク、レンタカー

タイの若者に人気の行き方はバイクです。

バイクを借りて、チェンマイからパーイへ、そこで1泊してからまたバイクでバーンラックタイへ…。

今回、私はレンタカーで行きました。

チェンマイでレンタカーを借り、まずはパーイへ。そこで3泊してからバーンラックタイへ。道中では、楽しそうツーリングしているタイ人グループをたくさん見かけました。

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!