海外移住

国際結婚の秘訣と絶対にしてほしい『たった一つの質問』

国際結婚は少しずつ増加傾向

今や、スマホ一台あれば、世界中と繋がれる時代。

今現在は新型ウイルスの影響がありますが、海外旅行や留学も、しようと思えば簡単にできるし、外国語が話せる人も、増え続けています。

それと比例して、国際結婚も年々増加しています。

今までお会いしてきた国際結婚のご夫婦は、日本人と外国人のご夫婦の他にも、ケニア人のご主人とアメリカ人の奥様、フランスのご主人と南アフリカ人の奥様など、実に様々でした。

国際結婚をされている方々と出会ってきて、「あの時は気づかなかった」や、「あの時、これに気づいたから、すべてがうまくいった!」など、色々なお話を聞いてきました。

これから(国際)結婚を考えている方々に「知っておいてよかった!」と思っていただけるような内容を、私の経験も踏まえてまとめましたので、ぜひ最後まで読んでみてください!

 

その「違和感」を、お国違いで片づけない

今現在、外国人とお付き合いしている方で、相手の言動や性格に「違和感」を感じることはありますか?もしあるなら、「この違和感は気のせい」と、目を背けてはいけません。

国際恋愛にありがちなのが、見過ごしてはいけないレベルの違和感なのに、「文化の違いだから…」と、蓋をしてしまうことです。

違和感と言うのは、「どんな料理にもケチャップをドバドバかけて食べる」とか、「トイレットペーパーをさかさまに取り付ける」とか、そういったかわいい違和感ではありません。

思いやりに著しく欠ける人、機嫌がいい時と悪い時の態度の差が激しい人、恥ずかし気もなく「お金貸して~」と言ってしまう人、など、

「しょうがないよね、〇〇人って、あまり貯金しない国民性みたいだし…こういうもんだよね」

「彼、昨日機嫌が悪かったみたいで、めっちゃ当たってきた。〇〇〇人って、少し気性が荒い人も多くて、自分の気持ちに正直っていうし、こういうもんなのかな…

こういうもんではないです。

お国違い、お国柄はまったく関係ありません。

「人としてどうなのか」は、万国共通です。

「アメリカ人はこうだから…」「イタリア人はこれが普通なのかも…」「タイ人だし、しょうがないかな…」と、自分に言い聞かせてはいけません。

相手の文化や習慣を尊重することは、もちろん大切です。

でも、相手の言動や性格をすべて「文化、習慣、育った環境が違うから!!」と自分に言い聞かせ、相手の人間性と向き合わないことは、尊重でもなんでもありません。

見なければいけない部分を、ギュッと硬く目を閉じて、見るのを拒否している状態です。

相手を尊重する前に、まずは自分を尊重してください。

付き合っていくうちに、どうしても納得できないこと、さすがに見過ごせない違和感が出てきたら、ちゃんと腹を割ってお互いのこと、未来のことを話し合う必要があると思います。

相手もこちらのことを想ってくれているなら、二人の話し合いに、誠意をもってきちんと真面目に対応してくれるはずです。

残された僅かな希望に賭けて、結婚に踏み切る勇気があるぐらいなら、二人の未来についての話し合いなど、勇気も何も必要ない、たやすいことです!

 

国際結婚は離婚率が高いって本当?

まったく違う国で生まれ育った人同士が、一つ屋根の下で暮らすのは、何かしらの価値観の違いや、カルチャーショックはもちろんあります。お互いの意見の食い違いで喧嘩することだってあるはずです。

でも、考えてみてください。

まったく同じ国で生まれ育った日本人同士でも、毎年たくさんのご夫婦が離婚したり、離婚はしていないけれど、夫婦関係は冷え切っているご夫婦も少なからずいるはずです。

だから、日本人同士で結婚しようと、外国人と結婚しようと、結婚生活がうまくいくか いかないかは、結局は自分たち次第です。

自分には自分の常識があり、相手には相手の常識がある。お互いに「ぴったりだ!」と思う相手と結婚できれば、怖いものなしです。

 

国際結婚する前に、自分自身に問いかける「たった一つの質問」とは

外国人のパートナーと結婚を意識し始めた時、自分にこう問いかけてください。

「この人が日本人でも結婚するか??」

この性格、この価値観、この金銭感覚、この責任感、未来に対する考え方…この人が日本に住んでいる日本人だったとしても、付き合って結婚するか。

「もしこの人とまったく同じ条件の日本人だったら…結婚はしないかも…」と思ったら、続けて自分にこう問いかけてみてください。

「この人が日本に住んでいる日本人だったら、結婚はないな」と思わせるような人が、国籍が変わっただけで、どうして一気に生涯の配偶者候補に昇格したんだろう…??

 

その国の当たり前を、もてはやさない

ここでは、例をタイにします。

タイ人は、子供好きが非常に多いです。子供を見ると、すぐに話しかけたり、ちょっかいを出したり。子供に対してとにかく優しいです。

ずっと楽しそうに赤ちゃんをあやす男の人、子供たちと嬉しそうにおしゃべりをする店員さんや、屋台のおばちゃんたち…。

これは、タイでは普通で、当たり前の光景です。

しかし、日本人から見ると、「この男の人はなんて子煩悩なの!これだけ子供に優しいんだから、いい人に違いない!」となります。

何年か前に、タイ人女性と出会って3か月で結婚したアメリカ人の方に会ったことがあります。

その方が、彼女と結婚を決めた理由が「靴下をはかせてくれたから」

出かける準備をしていた時、彼女がひざまずいて靴下をはかせてくれたことに感動し、「アメリカ人の女性は彼氏にこんなに尽くさない!この女性はまさに僕の理想の女性だ!こんなにいい人、他にいない!」とすぐにプロポーズ。

その後、彼女名義で家を建て終わった瞬間、離婚を切り出されたそうです。

これは極端な例ですが、相手のある一面だけを見て、すべてを肯定するのはちょっと危ないかもしれません。

 

「根はいい人だから」を言いたくなったら要注意

例えば、彼と些細な事で喧嘩になった時、カッとなった彼は彼女に手をあげたとします。

ショックと痛みで泣く彼女。後日、彼女は友達に相談。その時、言った言葉は「根はいい人なんだけどね…」

本当に根がいい人は、彼女に手をあげません。

本当に根がいい人は、怒りに任せて暴言を吐きません。

もしかするとその人は、根がちょっと悪い人なのかもしれません。

 

不足からくる期待は危険

今、結婚を考えている相手に対して、

「彼、今はちょっとアレだけど…結婚したら、既婚者という自覚も生まれて、責任感も芽生えて、きっと変わってくれるばず!!」と、《今》を無視して《未来》に過度な期待をする人がいます。

結婚すればよくなるはず、結婚すれば問題が解決されるはず……

結婚や出産は、人生の一大イベントに思われがちですが、実際そうでもありません。

結婚や出産ぐらいで相手が変わるなら、そもそも誰も離婚しません。

「今は苦しいけど、結婚すれば、楽しい結婚生活が送れるはず!」と期待するのと、「本当にこの人に出会えてよかった!これからもずっと一緒にいたら、楽しい結婚生活が送れるはず!」と期待するのとでは、同じ期待でも、前者と後者では全く違います。

本当に好きで、一緒にいて安心できるパートナーに出会えたら、そもそも相手に「変わってほしい!」なんて思わないはずです。

この彼とこれからも一緒に過ごしたい、ただそれだけです。

「結婚すれば、もっと私を大切にしてくれるはず!」と思うなら、相手が変わるよう期待をするのではなく、今すでにあなたを大切にしてくれる新しい人を、探した方がいいかもしれません。

 

自分の人生の最高責任者は、自分

「手持ちの貯金を全部賭けて、ギャンブルしよう!」と誘われたら、あなたはどうしますか?

99パーセントの人が即拒否すると思います。

「バッキャロー!!大切なお金だぞ。よく考えもせずに、全額賭けるなんてこと、するわけないだろ!」と、誘ってきた人に言うはずです。

しかし、「結婚」という人生を賭けたギャンブルには、たとえ見逃せない違和感があっても、「えーい、やってしまえ~!」と、自分にGOサインを出す人もいます。

もし、不安がつきまとう中で結婚を迷っていたら、「バッキャロー!!大切な自分だぞ。よく考えもせずに、人生賭けるなんてこと、するわけないだろ!」と、結婚に対してちょっと強気になってみるのもいいかもしれません。

人生は、自分が選択した通りになります。どの道を選択したら、自分がもっと幸せになるか?

「私を幸せにしてちょうだい!」と相手に丸投げするのではなく、自分を幸せにするのは自分自身です。そのためには、時には慎重に、次の選択をしなければならない時もあります。

周りには、幸せな国際結婚生活を送っているご夫婦がたくさんいます。

言葉の違い、文化の違い以前に、まずはお互いを尊重し合って、思いやりをもって相手と接する関係が重要だと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました~!